初心者・始め方

ピックルボールとは?ルール・道具・始め方を5分で解説

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「最近よく聞くけど、ピックルボールって何?」という方も多いと思います。
テニスや卓球とは違う、新しいスポーツです。
この記事では、道具の準備からルールの基本まで、初めての方向けに分かりやすく解説します。
読み終わる頃には、実際にコートに立つイメージが持てるはずです。

ピックルボールとはどんなスポーツ?

ピックルボールは、1965年にアメリカ・ワシントン州のベインブリッジ島(シアトル近郊)で生まれたスポーツです。
テニスのようなコートでラリーをしますが、使うのは卓球のように小さめのパドルと、バドミントンのシャトルほどの軽さのプラスチック製ボール。
よく「テニス・卓球・バドミントンのいいとこ取り」と紹介されます。

コートはテニスコートよりかなり狭く(後ほど詳しく紹介します)、ボールも軽いため、走り回る必要が少なく、運動量を抑えながら楽しめるのが特徴です。
これが、子どもから年配の方まで、幅広い年代に人気が広がっている理由の一つです。

日本でも広がりつつあります

ピックルボールはもともとアメリカで火がついたスポーツですが、近年は日本国内でも徐々に認知度が高まってきています。
テニススクールや卓球場、体育館などが体験会や専用コートの提供を始める例が増えており、SNSやテレビで取り上げられる機会も少しずつ増えてきました。

「年齢や運動経験を問わず楽しめる」「テニスコートよりずっと狭いスペースで遊べる」といった手軽さが、シニア層から親子まで幅広い世代に受け入れられている理由の一つです。
今後、国内での大会開催や専用施設の増加が進めば、さらに身近なスポーツになっていくと考えられます。

必要な道具

ピックルボールを始めるのに必要な道具は、大きく3つだけです。

パドル(ラケット)

卓球のラケットより一回り大きく、テニスのラケットより一回り小さい、板状の用具です。
素材は木製のものから、カーボンファイバーなどの複合素材まで幅広くあります。
重さや形状によってプレースタイルへの向き不向きがあるので、詳しい選び方は別記事(パドルの選び方完全ガイド)で詳しく解説しています。

ボール(プラスチック製の穴あきボール)

直径8cmほどの、穴が開いたプラスチック製のボールを使います。
見た目はホイッフルボール(お祭りなどで使う穴あきボール)に近く、卓球のボールのような硬さはありません。
屋外用・屋内用で穴の数や硬さが少し異なります。

コート・ネット

コートの広さは20フィート×44フィート(約6m×約13.4m)で、シングルス・ダブルスとも同じ広さを使います。
これは実は、バドミントンのダブルスコートとまったく同じサイズです。
そのため、海外ではバドミントンコートをそのまま流用してピックルボールコートとして使っている施設も多く、テニスコートと比べるとかなりコンパクトなのが分かりやすいと思います。

ネットの高さは中央部分が約86cm、両端が約91cmと、中央がやや低くなっているのが特徴です。

すでに公共のコートやテニスコートを流用して開放している施設もあるので、道具さえ揃えばすぐに始められます。

ピックルボールのコートの大きさとキッチン(ノンボレーゾーン)の位置を示した図解

基本ルール

道具が揃ったら、次は基本ルールです。
細かいルールは他にもありますが、まずはここで紹介する5つを押さえておけば、実際にプレーを始められます。

試合の進め方

1対1で行う「シングルス」と、2対2で行う「ダブルス」があり、ルールの基本部分は共通です。
得点は11点先取が一般的ですが、大会や施設によって「1ゲームのみ」「3ゲームマッチ」など運用が異なります。
10対10になった場合に2点差が必要かどうかも、参加する試合のルールによって変わるので、事前に確認しておくと安心です。

サーブのルール

サーブは、テニスのような上からの強いスマッシュサーブは禁止されています。
腰より低い位置から、下から(アンダーハンドで) 打つのが鉄則です。
狙うのは対角線上にある相手のコートです。

また、テニスではサーブを2回まで打ち直せますが、ピックルボールのサーブは1回のみです。
1回失敗すると、その時点でサーブ権が相手に移ります。

サーブの打ち方には2種類あります。
ボールを地面にワンバウンドさせずに空中で打つ「ボレーサーブ」と、一度地面にバウンドさせてから打つ「ドロップサーブ」です。
ドロップサーブの方が制約が少なくシンプルなので、初心者の方はまずこちらから試してみるのがおすすめです。

なお、サーブがネットに当たって相手コート内に入った場合、テニスのように「レット(打ち直し)」にはなりません。
ネットインでも、正しいコートに入っていればそのまま有効なサーブとして扱われます(2021年のルール改定で、レットの制度自体がなくなりました)。
ネットインしたからといって油断せず、相手はそのまま返球する必要があります。

サーブはベースラインの後ろから、対角の相手サービスコートへアンダーハンドで打つことを示した図解

「2バウンドルール」

サーブが打たれた後、サーブ側・レシーブ側とも、最初の1打は必ずボールを1回バウンドさせてから打たなければなりません。
いきなり空中で打ち返す(ボレーする)ことはできません。
この最初の2打(サーブのリターンと、その次の返球)が終わって初めて、ボレーが解禁されます。

最初の2打は両チームが1回ずつバウンドさせて打つ、ツーバウンドルールの図解

「キッチン」とは何か

ネットの手前、両サイドともに7フィート(約2.1m)の範囲は「ノンボレーゾーン」、通称「キッチン」と呼ばれるエリアです。
このエリアの中に立った状態でボールをボレーすることは禁止されています(バウンドさせてから打つのはOKです)。
ネット際での駆け引きを生み出す、ピックルボールらしいルールの一つです。

キッチン内でのボレー禁止と、フォルトになる例・問題ない例を示した図解

得点の数え方

得点が入るのは、サーブ権を持っているチームがラリーに勝ったときだけです。
レシーブ側がラリーに勝っても、得点にはならず、サーブ権が相手に移るだけです(サーブ権の移り方は、シングルスかダブルスかで少し異なります)。
この仕組みのため、ピックルボールでは「サーブ権をいかに守るか」も重要な戦略になります。

サイドアウト方式の得点、ダブルスのコール、試合の流れを示した図解

ルールをまとめた図解PDF(全6ページ)

この記事で紹介したルールの図解を、6ページのPDFにまとめました。
スマホに保存しておくと、コートでもすぐに確認できます。

ピックルボールのルール図解PDFの表紙

ルール図解PDFを開く(約1.5MB)

よくある疑問・勘違い

ルールを紹介してきましたが、実際に始める前によく聞かれる疑問にもお答えしておきます。

卓球やテニスの経験は必要?

必要ありません。
むしろ、これは私自身が身をもって証明しています。
私は卓球経験が一切ないまま、卓球用品を扱う仕事をきっかけにピックルボールを始めましたが、特に困ったことはありませんでした。

ただし、これまでにテニスや卓球、バドミントンなどのラケット(パドル)を使うスポーツをやったことがあれば、ボールとの距離感やスイングの感覚が活きやすいのは事実です。
とはいえ、経験がなくても数回プレーすればすぐに感覚を掴める、間口の広いスポーツです。

どこでプレーできる?

テニスコートやバドミントンコートを流用して、ラインをテープで引くだけでプレーできる施設が増えています。
お住まいの地域の体育館やスポーツセンターで「ピックルボール」の教室・開放時間がないか調べてみるのがおすすめです。
専用コートがまだ少ない地域でも、意外と近くで体験できることがあります。

一人でも始められる?

問題ありません。
多くの教室やイベントは「初心者向け体験会」のような形で、一人での参加者同士をその場でペアにしてくれることがほとんどです。
むしろ道具さえ準備すれば、友人を誘わなくても始めやすいスポーツだと思います。

【診断ツール】どんなパドルが自分に合う?

ルールが分かったところで、次に気になるのは「じゃあ、どんな道具を選べばいいの?」ということだと思います。

パドルは重さや形状、素材によって特徴が分かれており、プレースタイルによって向き不向きがあります。
下の診断ツールで8つの質問に答えると、パワー・コントロール・スピン・操作性のバランスから、あなたに合うタイプが分かります。

→ パドル診断をやってみる

より詳しいパドルの選び方は、別記事「ピックルボールパドルの選び方完全ガイド」でも解説しています。

まとめ:まずは体験から

ここまで、ピックルボールの基本と道具について紹介してきました。
ルールは細かく見ると奥が深いですが、最初に押さえておくべきポイントは実はそれほど多くありません。

  • サーブは下から、対角のコートへ
  • 最初の2打は必ずワンバウンドさせる(2バウンドルール)
  • ネット際の「キッチンエリア」ではボレー禁止

この3つさえ覚えておけば、実際にコートに立ってプレーを始められます。
細かいルールは、プレーしながら少しずつ覚えていけば十分です。

道具選びに迷ったら、上の診断ツールと、パドルの選び方ガイドをあわせて参考にしてみてください。

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